六中生さんの職場体験感想文をご紹介!なんと、最優秀賞を受賞!
この度「酒田市 職場体験 感想文コンクール 2024」(主催:ハーバーラジオ様・さくらんぼテレビ様)において、弊社で職場体験をされた生徒さんの感想文が“最優秀賞”を受賞されました。それに伴い、3月4日にミライニにて行われた表彰式にご招待いただき、指導に携わった社員2名が出席させていただきました。
花鳥風月では毎年、地元の中学校で実施される職場体験学習の場として、生徒さんの受け入れをしております。
この取り組みは、「体験を通して地域産業や職業への理解を深め、将来の職業選択能力を高めるとともに、社会に通用する礼儀や責任感を育成する」という学校の趣旨に基づいて行われています。
今回ご紹介する生徒さんの職場体験は、昨年7月に2日間にわたって実施されました。
当日は実際の店舗営業も体験していただいたため、お客様にはご理解・ご協力をお願いする形となりましたが、こうして地元中学校の素晴らしい教育活動に関わることができるのは、いつも温かく見守ってくださるお客様をはじめ、地域の皆様のおかげです。改めて心より感謝申し上げます。
今回の受賞は、私たちにとっても大変嬉しい出来事でした。
これからも、参加された生徒の皆様にとって、『働くとはどういうことか?他者への気遣いとは何か?』なども含め、“気づき”や“変化”のきっかけとなるような体験の場を提供していけたらと思っております。
ぜひ、受賞された上野さんの素直な感想文をお読みください。
※許可をいただき掲載しております。
最優秀賞受賞【タイトル】お客さんの事を考えて
酒田市立第六中学校 上野桌治さん


僕は、株式会社 花鳥風月というラーメン屋 さんに行きました。
もともとラーメンが大好きで 本当は職場体験なんかよりも、まかないの事ばかり考えていました。
でも、そんな考えがひっくり返るような2日間になりました。
1日目は、店舗ではなく、本社で働きました。一番最初に、麺の袋詰めをさせていただきました。スーパー等に売る冷凍ラーメンなので、具材の一つ、一つがとても冷たく大変でした。印象に残ったのは、商品の裏に商品番号をつけるのですが、商品の裏には、つくり方だったり、賞味期限などが書いてあり、重なってもしょうがないかな~と思っていたら、本社の人が「お客さんが見えづらくなってしまうから、絶対に重ねてはダメです」とおっしゃっており、お客さんの事を第ーに考えているんだなと思いました。
僕は、本社の人に言われるまで、売ったら責任は終わりだと思っていましたが、それは間違っていて、お客さんが買って、ちゃんと自分でつくって、おいしいと思ってくれたら、はじめて、そこで責任がなくなるんだと思いました。
冷凍ラーメンの袋詰めが終わったら次は、麺打ちをしました。ベルトコンべアから麺が流れてきて、その麺についている打ち粉を落とし、麺をドーム状にして箱にのせるという仕事です。
それで、打ち粉をとるためにベルトコンべアのベルトに麺を打ちつけてとる時にはもう次の麺がきていてとても焦りました。そしてベルトコンべアの速度を4から2に落としてもらって、やっとの思いでできました。
そして最後に大人の本気を見せてもらいました。
ベルトコンベアの速度を上げて、なんと僕たちの4倍の8まで上げていました。それでもコツなどを話しながらとても余裕そうな表情で、打ち粉を落としていました。天才というよりかは達人という感じでした。
毎日、毎日頑張って仕事をして達人までのぼりつめたのかなと思いました。しっかり、速く、完璧に打ち粉と落としていて、これならお店のラーメンもおいしくなって文句は無いなと思いました。そして、僕は仕事って何か一つの事を極める事なのかなと思いました。
僕も将来仕事に就いたら自分の仕事をしっかり極めていきたいと思いました。
そしてまかないの時間があっという間に来ておいしくいただいてとても楽しかった1日目が終了しました。
帰ってから、今まで気付かなかった疲れがドっときてその日は楽しかった事を思い出して快眠しました。
2日目は、不思議と疲れは残ってなく、気持ちよく店舗に向かいました。2日目は、実際にお店で接客をする日だったのでドキドキしていました。
まず開店前にお店の掃除をしました。そこでびっくりしたのが、僕がいつも学校でしている掃除の2倍くらい丁寧にしている従業員さんの姿です。そんな隅もやるのと思う所もしていて衝撃を受けました。
それと同時にこれが社会の常識なのかと考えさせられ、学校での掃除からしっかり社会に出るための練習をしようと思いました。そしていよいよ開店時間になり、朝とは思えないくらいの行列が並んでいて、すごい人気店だと再確認しました。
そして、2日間で一番印象に残った事が起きます。それは「水の置く場所」です。一見 どうゆうことだって思うかもしれませんがとても大事だと僕は学びました。
例えば、机の角や端に水を置いた場合、誤ってぶっかって落としてしまうかもしれない。そうなった時、責任はお客様ではなくそこに置いた店側の責任になると言ってそういう精神でお店をしているんだなと思いました。
「これから美味しいラーメンを食べると思っていた時、水を床に落としてしまって、申し訳なくてラーメンを味わわずに帰られるのがとても悲しいので、特に水の置く場所は端ではなく真ん中といつも肝に銘じています」と言っていたのを聞いて少し意外でした。
失礼ながらラーメン屋は、味しか追及していないと考えていました。もっと投げやりだと思っていました。でも、それは全然違いました。お客さんの事を考えてどうしたら、おいしいラーメンと食べに来てくれるかしっかり考えて、お店を経営していました。
商品番号をつける位置だったり、麺の打ち粉を落とす作業だって、お客さんがどうしたらうちの美味しいラーメンを食べてくれるかしっかり考えていたんだなと思いました。これが働くという事だとわかりました。
今から、しっかり思考し、どうしたらいいか友達と対話をしたりして、社会に出るまでの練習だと思い、頑張ろうと思わせてくれるとても思い出に残る最高の職場体験でした。