東京ラーメンショー出店と、花鳥風月の思い
こんにちは!花鳥風月です。
10月24日~29日、東京都の駒沢オリンピック公園で開催された「東京ラーメンショー」に出店いたしました。この貴重な経験を振り返りながら、花鳥風月の思いをつづってみたいと思います。
「東京ラーメンショー」には満月様、新月様、中の口三日月軒様、さらしな様、癒庵様、花鳥風月で構成される「酒田のラーメンを考える会」として出店させていただきました。
ご提供は、山形酒田の自家製ふわ・とろ ワンタンメン
ご提供したのは、「山形酒田の自家製ふわ・とろ ワンタンメン」です。「酒田のラーメンを考える会」が生み出した、「ザ・酒田ラーメン」ともいえる自慢のお品です。
「東京ラーメンショー」は言わずと知れた、大舞台です。日本で最大級のラーメンイベントであり、ラーメン店を営んでいれば誰しも憧れるステージです。
「東京ラーメンショー」に出店するためのハードルは高く、「1日千杯、同じクオリティのものをご提供できるか?」「出るに値する価値があるか?」といったさまざまな基準で、厳正な審査を重ねて選抜されます。ですから、今回は、本当に貴重な舞台に立たせていただいたと思います。
酒田のラーメン界をけん引してきたお師匠様たちと一緒に
そして、花鳥風月にとって、当店が大きな舞台に立たせていただいたこと以上に感慨深かった思いがあります。
それは、「酒田のラーメン界をけん引してきたお師匠様たちと一緒に、同じ厨房に入って、ひとつのものを作り上げることができた・・」という経験への、まことに感無量な思いです。
「酒田ラーメン」の素晴らしい味と、伝統。その土台を作ってくださってきたのは、先代店主様、我々のお師匠様方です。
我々は、お師匠様が敷いてくださったレールがあるからこそ、お客様に美味しい酒田ラーメンと美味しい時間をご提供できているのです。厨房ではそういった思いをかみしめながら、お師匠様方と一緒に、1杯1杯お作りしていきました。
「酒田ラーメン」の素晴らしさを、地域の方々の誇りとして。そして全国へ
酒田にいると、「酒田ラーメン」の素晴らしさに、なかなか気づきにくくなってしまうものです。しかしながら実は「酒田ラーメン」は、味、技術ともに、日本全国でも非常にレベルの高いラーメンだといえます。
酒田には、全国レベルで判断しても、高い技術を持ち美味しいラーメンを提供するお店が、たくさんあるのです。歴史も長く、90年もの伝統を誇ります。
そういった「酒田ラーメン」の素晴らしさを、地元にいる方々にいっそう誇りを持っていただきたい、そして全国の方々にも気づいていただきたい・・この思いは、花鳥風月として開店当初から、ずっと変わっておりません。
おかげさまで「酒田ラーメン」は、「東京ラーメンショー」という大舞台で、大変高い評価をいただきました。
「東京ラーメンショー」の高いレベルのニーズに対応でき評価いただいたという、目に見える結果が残せたことで、「酒田ラーメン」の素晴らしさへの誇りや自信が、確信へと変わった気がいたします。
パイプであり幹を太くしていくのが、花鳥風月の使命
現在までの「酒田ラーメン」の土台を作り、パイプを作ってくださったのは、お師匠様方です。そして、そのパイプであり幹を太くしていくのは、花鳥風月を含めた、我々若い世代の役目です。
「酒田ラーメン」は、その優れた技術と味が全国から発掘されることなく、これまで庄内地方から出ていくことはありませんでした。それゆえに、日本で最後のご当地ラーメンともいわれていた「酒田ラーメン」。その素晴らしさを、全国区に広げ、発信することは、花鳥風月の使命だと思っております。
「東京ラーメンショー」への出店は、このような意味で、感慨深く、そしてこれからの花鳥風月の方向性があらためて再確認できた、大切なイベントだったように思います。出店させていただいて本当によかったです。
この場をお借りしまして、出店をご一緒させていただきました店舗様、お師匠様方、そして応援してくださいました庄内地域の皆様、本当にありがとうございました。