子どもたちに届け!小学校で酒田のラーメン給食2026_vol.1
こんにちは、花鳥風月です。
こちらの記事↗でもご紹介させていただきましたが、花鳥風月では「10月9日 酒田のラーメンの日」に合わせて、市内の小学校でラーメン給食を実施するべく、今年初めから準備・協議を重ねて参りました。そしてついにこの日を迎えることができました!

学校給食ならではの難しさ
「酒田のラーメンを学校給食で提供する」ー それは、私たちが日頃お店でラーメンを提供するのとはまた違った難しさがありました。まず大きな壁となったのは、数々の書類関係です。ラーメンの製造工程証明書をはじめ、細かなアレルギー情報、そして使用しているすべての原材料の産地証明書など、細部にわたる書類の提出が求められました。
これらの証明書の取得にあたっては、酒田市教育委員会 学校給食係の皆様や山形大学の皆様に多大なお力添えをいただきました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
また、流通面でも大きな課題がありました。学校給食では基本的に前日搬入ができず、すべて当日搬入が原則。運搬業者の皆様をはじめ、多くの方々のご協力のもと、無事に食材を届けることができました。
さらに、調理時間にも厳しい制約があります。すべて当日調理が基本で、わずか3時間の中で完成させなければなりません。その限られた時間の中で、関係者全員が一丸となってこの挑戦に臨みました。
当日は南平田小学校様で監督をさせていただきました
当日は南平田小学校様にて、調理の監督を務めさせていただきました。
酒田市麺類食堂組合で考案した学校給食用ラーメンレシピをもとに、給食調理員の皆様が回転釜を巧みに使いこなし、わずか3名で約230食を手際よく調理していく姿はまさに圧巻でした。チャーシューの仕込みから麺の茹で上げまで、息の合った連携で進められる光景に、心から感動しました。






私は当日、麺の茹で時間や茹で方、洗い方、スープの塩味の調整などを監督しました。
学校給食という限られた環境の中でも、生徒の皆様に「酒田のラーメン」を美味しく味わっていただけるよう、できる限りの工夫とこだわりを込めました。
いよいよ給食の時間 — みんなの笑顔は最高でした!
いよいよ給食の時間になりました。
みんなラーメン給食を楽しみにしていたようで、配膳が始まる前から、当番ではない子どもたちまで覗きにくる姿がとても可愛らしかったです。「ラーメンは好き?」と尋ねると、「好き!」と満面の笑顔で返してくれたのがとても印象的でした。実際に食べ始めるとおかわりを希望する子も多く、ジャンケン大会が始まったりと賑やかな時間を過ごしていました。子どもたちの元気な声と笑顔が広がる、あたたかい時間となりました。
振り返り
酒田のラーメンは長い歴史を持つ食文化ですが、まだ「酒田のラーメンとはどんなものか」を知らない子も多くいます。今回の取り組みを通して、大人から子どもへ地域の食文化が受け継がれていく貴重な瞬間に立ち会うことができました。そして、この大切な文化を次の世代へ引き継ぐために、たくさんの方の想いと努力が積み重ねられていることを改めて感じ、酒田のラーメンの奥深さと歴史の重みを実感しました。
私も当日のラーメン給食の試食をさせていただきました。スープは冷めても美味しい味になっており、チャーシューの食べ応えもあり満足感のある一杯でした。麺は短めに調整されており、低学年の子どもたちにも食べやすい工夫がされていると感じました。
余談ですが、子どもたちが思っていた以上に多くのラーメン店の名前を知っていて驚かされました。まさに“ラーメン県・山形”を実感する瞬間でした。
今回のラーメン給食では、南平田小学校様を含む市内21校(松原小学校は10月8日実施)で提供され、合計で3,700食を生徒の皆さんにお届けすることができました!
この取り組みが実現できたのは、プロジェクトに関わってくださったすべての皆様のお力添えのおかげです。心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました!
10/10日は山形県立酒田特別支援学校様でもラーメン給食が実施されました









